ごあいさつ

皆さま、こんにちは。

私は、静岡県焼津市で精神科の診療所を開いている、夏苅郁子と申します。

私の母は、統合失調症にかかり長く闘病生活を送りました。4年前に母についての記憶と経験を公表したことで、私の気持ちは精神科医の想いから「家族」としての想いへと大きく変わりました。
私自身も家族関係などで悩み、摂食障害や重度のうつ状態となり精神科に通院して大量の薬を処方された当事者にもなりました。
私は母のことや私自身のことを公表したことで、多くの当事者や家族の方と会ってお話をすることができ、診察室では聞くことが出来なかった本音を聞くことが出来るようになりました。
しかし、ほとんどの医師はこうした本音を聞く機会は少ないのではないでしょうか。そう思うと、貴重な経験に巡り合うことになった自分だからこそ、できることがあるのではないか?と考えるようになりました。

私は医師ですので、医師の世界のなかから医師に向けて当事者や家族の気持ちを発信したいと思っています。医師に当事者や家族の現実の大変さと、そして症状を抱えながらも生活を続け、生きることの意味を問い続けている皆さんの「強さ」も知ってほしいと希望します。

そうした取組みの第一歩として、皆さんから見える「精神科医の印象」についてアンケートを行い、その結果を医師に向けて発信したいと考えています。
精神科医の一人一人に皆さんの本音が伝わることで、毎日の診療が良い方向に変われると思います。たくさんある選択肢から精神科を選んだ心ある皆さんですので、当事者や家族の本音が伝わるきっかけがあれば、多忙のなかで忘れかけていたかもしれない初心を思い出していただくことができ、診療はもっと良い方向へ変わっていくと私は信じています。
診察室では言うことが出来ない・言いにくい皆さんの本音をきちんと医師へ伝えるために、アンケートへのご協力をお願いいたします。

やきつべの径診療所
医師 夏苅郁子


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